先週金曜午後2時(2024.12.20)から品川駅近くで開催された第一回 LoRaWANビジネスセミナーに参加させていただきました。TTNイニシエーターの今村さん、大田黒さん、田中さんにもわざわざセミナーに参加いただき、またオンラインでも古田先生もご参加。合計参加者28名となりました。
LoRaWANを使うネットワーク形式について高根澤さんからご説明いただきました。そして最後にドイツのダイムラーベンツ社でのLoRaWANユースケースを動画入りでご紹介いただきました。とても興味深い内容でした。
TTN高崎イニシエーターでもあるエルスピーナヴェインズ社の青谷社長にご説明いただきました。グループ会社で下水道設備の管理会社ElspinaEyes社を設立され、ここ遠隔管理業務にLoRaWANを活用されていました。
IIJ 寺井さんは、水耕米栽培用の水位センサーとLoRaWAN電波モニタリング機器を手にスマート農業で苦労されていることをご紹介されました。IIJ社自社データセンターのある千葉県の隣に農家の稲作地を借りて、自ら米稲作を手掛けられているのが印象的でした。最初は素人なので稲穂の配列がまっすぐでなく少しずれてしまっていると。やはり、OT(Ocasional Technology)は、ITと違い現場感覚が重要なのです。とても参考になりました。
立花電子ソリューションズの水田さんは、物流業界のトラッキング事例をご紹介いただきました。名古屋青果卸売市場内でLoRaWANトラッキングデバイスを市場内にある15台のフォークリフトとに装備してWiFi電波の位置情報をLoRaWANの位置位置情報をLoRa Cloudというサービスで算出する実証実験をおこないました。
このブログでも何度も群馬県太田市のTTNを活用して市内全域をカバーするLoRaWAN事例をご紹介してきました。今後のロードマップと複数の大学医学部と連携して災害時の医療について発展するプロジェクトも紹介されました。
今回初のLoRaWAN関連セミナーにご参加いただいた B-ridgesの玉井社長のご説明です。玉井社長は、ビルディング業界、とくにBMS(Building Management System)の構築業務経験が、20年以上というキャリアです。大手ショッピングモールや都内私鉄の駅構内、さらに米軍基地のBMSなどを手掛けられた経験を持つBMSエクスパート。
ビルディング業界からするとLoRaWANというの信頼性やサポートするプロトコルの特性から、従来のBACnetプロトコルやModbus TCPプロトコルを活用されたネットワークインフラとの親和性に疑問をもたれていたようです。しかし、Dragino MS48-LRの初期リリースのころから、アドバイスをいただきようやくビルディング環境で使えるまでご協力いただきました。 上記の実例は、日本で一番偏差値の高い国立大学工学部校舎で採用された事例です。
今後は、さらに既存BMSユーザーに上記のようなマルチプロトコル環境を推進されるとのことです。
最後に中国深圳からDragino社社長 Edwin Chenが来日。会社概要と商品紹介、さらに海外でのユースケースについて説明してもらいました。
Dragino会社案内と製品概要と海外成功ユースケース ー 2024年12月版 from CRI Japan, Inc.
セミナー終了後、懇親会がおこなわれました。