2022年7月2日〈土曜日)、KDDIが通信障害となり全面復旧するまでに2日と14時間の時間を要しました。IoT回線も150万回線とさまざまな業界で通常業務に支障をきたしました。
日本列島は、東京直下型地震や大地震から起因する津波など、さまざまな自然災害が起こる可能性があり今回のKDDIの通信障害は、人ごとではありません。
LoRaWANを公共あるいは業務で運用する場合には、IoT回線も冗長化構成を考える時かもしれません。 そこで、いち早く欧州では、LoRaWANの普及率が高いためにリスクヘッジしています。
The Things Networkを運営しているオランダのTTI社もこうしたニーズに合わせて核になる通信技術 - Packet Brokerを広く各国の通信キャリアやLPWANプロバイダーに公開して相互運用し、LoRaWANネットワークの冗長化を実現しています。
LoRaWANのネットワーク連携は、下記のような相乗効果を実現します。
・ゲートウェイの冗長化による信頼性の向上
・デバイスがより高速で送信するためバッテリー寿命の延長
・デバイスがより少ない通信時間になるためネットワーク容量を増大
・ジオロケーションの精度の向上
ネットワーク連携を実現するために、The Things Networkは、Packet Brokerを導入しました。ネットワークに束縛されないグローバルなLoRaWANのトラフィック交換を実現します。
Packet Brokerは、LoRaWANネットワークを相互接続するオープンなスタンドアロン型の自立型メッセージブローカーです。ネットワークは、サードパーティのデバイスから受け取ったメッセージをPacket Brokerにパブリッシュすることができます。
また、サードパーティーのゲートウェイが受信したメッセージをサブスクライブすることができます。Packet Brokerは、暗号化されたデータをメンバーがトラフィックを交換できるマーケットプレイスへ、無料または商業ベースで転送します。
The Things Stack(TTN v3)は、Packet Brokerはデフォルトで有効になっています。そのため、TTNのパブリックネットワークとお客様のプライベートネットワークとの間のトラフィック交換も可能です。
インターネットのオープンな原則に基づき、IoT事業者の相互運用を可能にする中立的でオープンなInternet of Thingsコア通信技術。それが、「Packet Broker」です!
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https://packetbroker.net/
*Packet Brokerの紹介動画(日本語字幕入り)
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