先週末からThe Things Stack community edtion (TTN V3)が、日本語に対応しました。国内でご利用されている皆様、試していただけましたでしょうか? 日本語和訳の作業は、ゴールデンウィーク前に行いました。誤訳もあると思いますが、お許しください。
ところで今回のTTN V3日本語版から、The Things Stackもバージョンが3.14となり、パワフルな機能が搭載されています。
The Thins Stack version3.14のリリース
■ペイロードフォーマッタで40kBまで設定可
The Things Stack バージョン3.14では、より大きなペイロードフォーマッタを持つエンドデバイスとの間で送受信されるデータを処理できるようになりました。バージョン3.14では、ペイロードフォーマッタを従来の4kBから40kBに設定できるようになりました。
ペイロードフォーマッタの詳細はこちらから…
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Creating Payload Formatters | The Things Stack for LoRaWAN
■LR-FHSS変調方式
バージョン3.14では、LR-FHSS変調方式を採用しました。Long Range - Frequency Hopping Spread Spectrumは、ネットワーク容量と耐干渉性を向上させ、世界中での展開オプションの拡大を可能にします。LR-FHSSは、周波数範囲の拡大、高出力かつ低データレートでのより大きなペイロードにより、LoRaWANネットワークの衛星接続やより深い屋内カバレッジを可能にします。LoRa Allianceが発行しているRP2-1.0.2 LoRaWAN® Regional Parameters下記をご参照ください。
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RP2-1.0.2 LoRaWAN® Regional Parameters - LoRa Alliance®
LR-FHSS変調方式の詳細はこちらから…
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LoRaWAN®プロトコルが新たに長距離ネットワーク容量を拡張 – LR-FHSS - 通信費無料のパブリックLoRaWAN 〜 The Things Network
■Azure IoT Hubとの統合
The Things Stackバージョン3.14では、独自のブリッジを書かずにAzure IoT Hubの機能を利用できます。この統合によりエンドデバイス自体に変更を加えることなく、既存のLoRaWANデバイスを接続してデータ送信を開始することができます。トラフィックの処理には、Azure Event Grid、Azure Event Hub、またはAzure Service Busを介してAzureインフラストラクチャを使用します。Things Stack v3.14は、以下のAzure IoT Hubの機能をサポートしています。
*IoTデバイスからデータを送受信するためのセキュリティ強化された通信チャネル
*Azure Event Gridやサーバーレスコンピュートとの完全な統合により、IoTアプリケーションの開発を容易に
今年2月に開催されましたThe Things Conferenceのオンラインセッションですが、さらに親和性が向上しました! Azure ドッカー環境にThe Things Stackを導入してDraginoゲートウェイとセンサを導入するTipsを説明。
■Device Twinインテグレーション
The Things Stackv3.14のDevice Twinインテグレーションでは、Device Repositoryの機能を活用し、Azure IoT Hub Device Twinをエンドデバイスに自動的に割り当てます。これにより、デバイスのステータスレポートやコマンドのスケジューリングが容易になり、ユーザーとデバイス間のインタラクションを高品質なレベルで実現します。Device Twinが、Azure IoT Hubの統合をどのように強化するかをご覧ください。
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https://azure.microsoft.com/nl-nl/blog/deep-dive-into-azure-iot-hub-notifications-and-device-twin/
■The Things Stack CloudでのPacket Brokerの設定
The Things Stack コンソールで、Packet Broker のルーティングポリシーを設定します。ピアリングしたいトラフィックの種類(ジョイン、アップリンク、ダウンリンクなど)を選択し、トラフィックのピアリング先を定義します。
*詳細はこちらから…
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