先週もお伝えしましたようにThe Things Networkの画面が大幅に変わります。 欧州の通信キャリア向けに供給しておりますThe Things Stackとおなじ画面が採用されます。 現在のThe Things Networkの画面デザインは、今年9月までとなります。 それ以降はすべてThe Things Stack V3をコミュニティバージョンでも運用することになります。
The Things Stack V3画面とエラーメッセージなど、翻訳する量が膨大な量であるため、TTN Takasaki イニシエーターで**エルスピーナヴェインズ株式会社** の青谷社長に翻訳作業のお手伝い頂いております。感謝!
来週くらいからクラウド環境で日本語版The Things Stack V3のパイロットテストをしますのでもう少しお待ちください。
また、現在のThe Things Network Stack V2と新たなThe Things Stack V3とは、機能面で上位互換性がありますのでご心配なさらないでください。 下記のGithubサイトでは、上位互換性に対してコミットしております。
*The Things Network-LoRaWAN Stack-Githubページ
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GitHub - TheThingsNetwork/lorawan-stack: The Things Stack, an Open Source LoRaWAN Network Server
*コミットメントとリリース
オープンソースプロジェクトは素晴らしいですが、安定した信頼性の高いオープンソースエコシステムはさらに優れています。そのため、下記のような約束をします。
我々は、メジャーバージョン内でゲートウェイとアプリケーションに向けたAPIを壊すことはありません。 これは、ゲートウェイがどのように通信するか(ゲートウェイサーバーと)、アプリケーションがどのようにデータを扱うか(アプリケーションサーバーと)が含まれます。
メジャーバージョン内の古いバージョンから、マイグレーションでストレージをアップグレードします。つまり、データを失うことなく古い設定を移行することができます。
マイナーバージョン内ではストレージの移行は必要ありません。これは、データベースの移行を行わずにパッチを更新することができることを意味します。
メジャーバージョンでは、公開コマンドラインインターフェイスと設定を壊すことはありません。これにより、安全にスクリプトを構築し、設定を移行することができます。
マイナーバージョン内のコンポーネントとイベント間のAPIを壊すことはありません。そのため、少なくとも同じマイナーバージョンのコンポーネント同士は互換性があります。
我々は、パッチやマイナーアップデートでAPI、構成、ストレージのバグを修正する権利を留保しています。これにより、バグのある動作に依存しているコンポーネントやゲートウェイ、アプリケーションが壊れてしまう可能性があります。
新しいリリースで機能追加や修正を継続的に行っているため、新しい設定や新しいデフォルトも導入しています。そのため、新しいバージョンにアップグレードする前にリリースノートを読むことをお勧めします。
The Things Stack V3からは、自分のパソコンでDocker環境を構築すればローカルでThe Things Network機能をご利用することができます。 プライベートなLoRaWAN環境を手がるに利用できるという点でV2からV3へアップグレードする大きなメリットになります。
*The Things Stack のインストール
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Installing The Things Stack | The Things Stack for LoRaWAN
The Things Stack for LoRaWANを利用したプライベートLoRaWANネットワークサーバの設定方法を説明します。
*前提条件
- DockerとDocker Compose*が動作する推奨4仮想CPUと16GB RAMを搭載したサーバー
- サーバーの IP アドレスを指す DNS レコード (localhost を使用している場合はスキップ)
- The Things Stackライセンス(エンタープライズ向けのみ)
このガイドでは、サーバー上ですべてを立ち上げて実行する方法を紹介します。サーバーの設定やコマンドラインでの作業に慣れている方には最適ですが、まずはDockerのインストールとDocker Composeのインストールのガイドに従ってください。
*1日あたり12個のアップリンクが確認された100Kデバイスのベンチマーク。あなたの要件は、あなたの負荷と所望の冗長性によって異なります。
来週くらいから、The Things Stack V3のテスト検証を開始しますので、The Things Networkユーザーの皆様は、もう少しお待ちください。
*Amazon AWS IoT Core for LoRaWANについて
昨年末と先月 AWSのユーザー会で公開されたAWS IoT Core for LoRaWANのウェビナー
企業内でLoRaWANを利用してIoTシステムを構築する既存のAWSユーザーにとっては、非常に便利なソリューションになります。今後は、The Things Stack V3とともにLoRaWANが普及する起爆剤になるのでは?とおもっております。 今後は、AWS IoT Core for LoRaWANについても見逃せないサービスになります。
追記: 当方で企画するLoRaWANゲートウェイやLoRaWANセンサノードもさっそくAWS IoT Core for LoRaWANでサポートしています。
AWS IoT Core for LoRaWan が日本向け周波数帯であるAS923-1をサポートしました
Dragino LoRaWANゲートウェイとAWS IoT Core for LoRaWAN
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http://wiki.dragino.com/index.php?title=Notes_for_AWS-IoT-Core
Dragino LoRaWANセンサとAWS IoT Core for LoRaWAN
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GitHub - aws-samples/aws-iot-core-lorawan: Quickly get started with AWS IoT Core for LoRaWAN with sample solutions (binary decoding, device and gateway monitoring, downlink, dashboarding, provisioning automation)
■Air quality / CO2 / environment measurement
Elsys ERS CO2
■Door and window opening
Elsys EMS Door
Dragino LDS01
■GNSS tracking
Dragino LGT92
Globalsat LT-100
Browan Tabs Object Locator
■Presence and smart home
Tektelic Smart Room Sensor
Sound level measurement
Elsys ERS Sound
■Temperature, humidity and moisture
Dragino LHT65 (temperature and humidity)
Dragino LSE01 (temperature and moisture)
Elsys ERS Lite
■Water Metering
Axioma W1
■Cayenne Low Power Payload (LPP)