TTN高崎イニシエーター 青谷さんに続編を投稿いただきました。The Things Networkを手軽にセンサを登録し、IoTアプリケーションを構築できるか? Tips&Tricksを公開いただきました。ありがとうございます。多謝。
LPWAでオフィス環境を可視化せよ!(後編)
2020/11/09 17:08
前回の前編では、LoRaWANノード、EnOceanノート、TTN、Tago.ioを組み合わせて「オフィス環境(温湿度、照度、ドアの開閉、人の在・不在)を可視化すること」の概要をお伝えしました。
後編では、可視化をぽちぽちっと簡単に実現できるTago.ioに焦点を当ててみたいと思います。
なお、本内容は当方の”触ってみた”感想めいたものであり、動作を保証するものではありません。予めご了承ください。
目次
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- Tago.ioとは
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- なぜTago.ioなのか?
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- Tago.io 事始
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- 最後に(謝辞も)
1. Tago.ioとは
Tago LLC(米国、ノースカロイナ州)が提供するIoT向け統合的クラウドプラットフォーム(のよう)です。
統合的とは、
IoTノード管理、データ蓄積・整形・可視化、アクセス管理、アクション管理、カスタマイズされたダッシュボード開発などのIoT プロジェクト実装に必要なすべて要素が含まれている
という意味です。
Tago.ioトップページの一番下に「AWS」のロゴが見えますので、AWS(米国のどこかのリージョン)上で動いているものと想像されます。
一番気になる「価格」ですが、フリーミアムモデルなので、個人ユースレベルであれば無償で始められます。
5デバイスまで、5ダッシュボードまで、10ユーザまで、データ保持30日まで 、が許容できれば、 無償 で行けます。
有償になりますが、独自ドメイン対応だったり、ホワイトレーベル利用(オリジナルのブランドとして見せる、つまりシステムのOEM提供みたいなこと)も可能です。
手取り早くIoTサービスを独自ブランドで始めるための道具として、選択肢になりえると思います。
また、非常に汎用的に、高機能で作られていると思われますので、どんな産業分野でも活用は可能だと感じます。
2. なぜTago.ioなのか?
実は、深い理由はないです。
LoRaWANノードを使う場合、軽く始めるには事実上TTNを使う以外はありません。よって、TTNからデフォルトで簡単に接続できるアプリケーション側が必要になります。
アプリケーション側を完全自前で作るならば、TTNからhttp接続させれば良いと思います。
TTNから接続先する場合のオプション1は、Cayenneです。よって、日本語でも情報が出てきます。
これが、TTNで使えるインテグレーション先です。
今回は、TTN経由で、いくつかのLoRaWANノードを可視化するとともに、EnOceanセンサーも可視化したいと思いました。
EnOceanセンサーと接続する口が必要ですが、Tago.ioは MQTT Broker(TagoBroker) を用意しており、MQTTを使ってセンサーデータをTago.io側で受け取ることができます。
要件として
- 個人で使えるレベルの価格モデルがあること
- 操作が簡単(に見える)ですぐに可視化できるこ
- LoRaWANノード、EnOceanセンサーとつなげること
- (折角なので)日本語の情報が少ないこと
というものを満たしていたため、Tago.ioを使ってみようと思いました。
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