和歌山大学 災害科学・レジリエンス共創センターでは、近畿地方整備局との連携協定に基づき、大規模土砂災害対策研究開発機構の取り組みの一環として、LoRaWANを使った安価な防災 / 減災情報収集システムの開発を行ってきました。
今回、森礼子和歌山県議会副議長と和歌山市西山東地区連合自治会からの強い要請に基づき、和歌山県、ならびに和歌山市からのご承認もいただき、3台の水位計を設置することになりました。データ受信に関しては共同研究を実施している和歌山信愛女子短期大学に設置された基地局を利用しています。
図 1 左 設置するLoRaWAN利用水位計 右 データ閲覧画面
LoRaWANはいわゆるLPWAN(Low-Power Wide-Area Network)(低消費電力で広域をカバーする無線通信方式)の一種で、国内でも技術適合認証を受けて利用が始まっています。LoRaWANでは100mWの出力(単三電池2本で10分に1回データ送信で半年以上出力可能な程度の電力)で、地表では数km、上空は低軌道周回衛星軌道(数百km)まで通信可能です(図2)。
図 2 LoRaWAN IoTシステム 地上のみならず衛星経由でも受信可能
和歌山大学では大規模土砂災害対策研究開発機構の取り組みの一環として、近畿地方整備局紀伊山地砂防事務所とも協力し、2014年より本通信方法を使った防災 / 減災情報を収集するシステムに関する研究開発を、紀伊半島栗平地区や那智勝浦地区で行っています。
また既に昨年8月11日より、御坊市丸山区自主防災会の依頼にて地域を流れる斎川にLoRaWANを使った水位計を設置。御坊駅前のホテルグリーンヒルの御協力を得て受信機を設置し、運用を行ってきました(図3)。
図 3 斎川に設置済の水位計
NHKのテレビニュース取材で水位計の説明をする秋山教授
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